大きな頭蓋骨の画像が出てきて、驚かれた方は、ゴメンナサイ。
一般のみなさんが思っている以上に、側頭部は重要です。
特に現代人にとっては…。
側頭部には「こめかみ」があります。通称だと思いますが、文字通り「米噛み」つまり、食べ物を噛むときに働く筋肉。側頭筋は、ここにあります。
ここは頭痛で痛くなったり、肩こりの原因になったりもするところです。
案外あなどれない側頭部…。
赤い部分が側頭筋。
黒い線は筋肉の走行を表すために書き加えているにすぎません。
■ リフレクソロジストだったらこれは覚えておきましょう!
まず、大きくわけて側頭部の反射区が反射しているのが側頭筋。
そして脳の側頭葉にも反射しているという人もいますが、ここでは触れません。
側頭部の反射区の硬い方は、頭痛、首のこり、肩こりなどを訴える方が多いものです。
この辺には、三叉神経節もあるのですが、別に独立して反射区があるので説明は省きます。
この側頭部の筋肉(側頭筋)は、下あごの骨に付着しており、咬筋などとともに「咀嚼筋」とまとめて言われ、食べ物などを噛むときに働きます。
大事なのは、この側頭筋。顎だけではなく、首にも関係が深い。
首のこり、肩こりの方にも、この側頭部の刺激は非常に重要です。
下あごにまで伸びている側頭筋。あごには食べ物を噛み砕くときなどに、実は非常に大きな力が加わっています。何百キロという負荷です。
側頭部と顎関節と頚椎(首の骨)には関連性が高い。ですから、
側頭部の柔軟性が十分でないと、どこに負担が行くか…。
顎関節は、もちろん、首に負担がかかり始めるんです。顎関節の開口は顎関節を中心に開くのではなく、首の第一頚椎と第二頚椎を中心に開くからです。
ですから、首、肩の張りが気になる方には、この側頭部をまず、柔軟にする必要があります。
もちろん、顎関節にも負担がかかります。
顎関節症の方や顎関節に違和感がある人にも、この側頭部は重要なのですし、 PCワークが長時間にわたるようなOLの方。「噛み締め」癖のある方は特にこの部分は重要です。
人は強いストレスに対抗しようとすると本能的に歯を噛み締めるものです。
口をポカンとあけて、「よしガンバルゾ!」と言う人はいないですよね…。